「取引所」と「販売所」の違いって分かりにくくないですか。
仮想通貨を始めたての時に私はそう思っていました。
取引所と販売所って一緒じゃないの?と。
この記事では5分で分かりやすく取引所と販売所の違いを解説します。
違いを先のお伝えすると
取引所:仮想通貨を個人同士が売買する場所
販売所:仮想通貨をお店から購入する場所
詳しくは下記で説明していきますね。
この記事はこんな方におすすめ
- 取引所と販売所の違いや特徴を知りたい
- 取引所と販売所のメリット・デメリットを知りたい
- 自分に合う取引が知りたい
取引所と販売所の違い
取引所:仮想通貨を個人同士が売買する場所
取引所は個人同士で取引を行います。
取引所に登録している個人間で、仮想通貨を買いたい人と売りたい人が希望の値段を提示し、取引所が仲介となって売買します。
メルカリのようなイメージが分かりやすいと思います。
販売所:仮想通貨をお店から購入する場所
販売所は個人と仮想通貨のお店(交換業者)で、取引を行います。
実際の販売所でいうと「コインチェック」や「bitFlyer」などの交換業者から、交換業者が決めた価格で売買します。
販売所はスーパーで商品を買うような店頭販売のイメージが分かりやすいと思います
取引所はそれに対して取引所では、個人同士で取引を行います。
取引所の特徴
取引所では買いたい人が「○○円で買いたい」、売りたい人が「○○円で売りたい」という希望金額を設定しています。
そのお互いの希望が合えば取引が成立する仕組みが特徴です。
ただし、希望が合わなければ、合う相手が現れるまで待つか希望金額を変更する必要があります。
取引所のメリット
- スプレッド(手数料が安い)がせまい
- レバレッジ取引が可能(証拠金取引)
- 取引の際に成行注文と指値注文が可能
スプレッド(手数料が安い)がせまい
取引所のメリットとしては、「スプレッド(手数料が安い)」が販売所に比べて安いです。
スプレッドとは、売値と買値の差額のことです。販売所より取引所の方がスプレッドが小さく、取引する側としては利益を出しやすくなります。
コストを抑えて仮想通貨の取引をしたい場合は、取引所を利用した方が良いでしょう。
買値110円 売値100円とすると差額の10円がスプレッドとなります。
レバレッジ取引が可能(証拠金取引)
取引所が証拠金取引に対応している場合、レバレッジ取引ができるのもメリットです。レバレッジ取引では、担保として証拠金を預け入れることで、その何倍もの額を取引することができます。手持ちの資金が少なくても、大きい額を動かせるのが魅力です。
イメージとしてはFXトレードと同じです。レバレッジを効かせるため、仮想通貨を買った場合に値段が上がれば大きな利益を得られますが、値段が下がれば損失も大きくなり、取引としては、投資中級者向けといえるでしょう。
レバレッジ2倍だと手持ち1万円で2万円分の取引が可能です。
取引の際に成行注文と指値注文が可能
販売所では成行注文しかできませんが、取引所では成行注文・指値注文の両方ができます。
現在の金額での注文もできますし、希望金額になれば購入することができる金額指定注文も可能です。
簡単に説明すると成行注文とは現在の値段、指値注文とは希望金額になれば取引する予約注文です。
取引所のデメリット
- 注文数が少ないと取引が成立しないことがある
- 販売所に比べると取引可能な通貨銘柄が少ない
取引が成立しないことがある
取引所のデメリットは、注文が通らないことがあります。
取引所は、個人間で注文を出し合って取引を成立させます。
仮に、注文数が少ない取引所では、取引が成立しにくいことになります。
希望する金額で通貨が売っていなければ、希望金額を見直すか売ってくれる人が現れるまで待つ必要があります。
販売所では買えたが取引所では買えない時がよくあります。
取引相手がいないと取引が成立しないんだ
取引可能な通貨銘柄も販売所と比べると少ない傾向にあります。
個人間の取引は通貨の流通量の影響もあるため、人気の少ない通貨や流通量が少ない通貨は取引所では取引できないことが多いです。
販売所の特徴
仮想通貨の交換業者と直接取引をするため、「仮想通貨を1枚欲しい!」と言ったらすぐに購入できるのが特徴です。
ただし、販売金額は交換業者の指定された金額となります。
販売所のメリット
買いたい時にすぐに買える
特徴にも記載しましたが、仮想通貨の交換業者と直接取引をするため、購入意思を示せばすぐに購入できるのがメリットと言えます。
取引所のように個人間で取引するわけではないので、希望金額の相手を現れるのを待つ必要がありません。
今すぐ買いたい時は販売所がおすすめです。
販売所のデメリット
購入金額を指定できない
すぐに仮想通貨を買えますが、買う金額を指定することができません。
買いたい値段での指定注文ができないです。
購入する意志を示した時点で交換業者が設定している指定の金額で買うことになります。
スプレッド(手数料が高い)が広い
販売所のデメリットとしては、スプレッドが広いことが挙げられます。買い値と売り値の差額が大きいです。
交換業者は仮想通貨を安く買って、高い値段で売ることによって生じた差額(スプレッド)で利益を出しています。このスプレッドが取引所より広く設定されています。(手数料が高い)
レバレッジを利用した大きな取引ができない
販売所は現物取引のみなので、手元に資金がないと大きいお金を動かせないというデメリットもあります。手持ちが1万円しかなければ、1万円分の取引しかできないことになります。
まとめ 違いは取引相手と注文方法
取引所 | 販売所 | |
特徴 | 取引所を仲介して個人間で取引を行う | 交換業者と直接取引を行う |
メリット | 売買したい希望金額を指定できる スプレッド(手数料)がせまい レバレッジ取引が可能 | 買いたい時にすぐに購入が可能 |
デメリット | 希望金額が合わないと待つ必要がある 取引可能な通貨銘柄が少ない | 希望金額の指定ができない スプレッド(手数料)がせまい レバレッジを利用した取引ができない |
仮想通貨の取引所と販売所の違いは取引相手と注文方法です。
大きく分けると、初心者には販売所、中級者以上には取引所がおすすめです。
販売所は仮想通貨を長期保有した方向け、取引所は短期売買した方向けです。
自分がどのような取引をして投資したいのか考えて選ばれると良いと思いますよ。